当日は昼過ぎにホテルをチェックアウトし、レンタカーでSさんの山荘に向かいました。 私の服装はキャミソール型の真紅のカクテルドレスにシルバーカラーのハイヒール。 派手めで人目を惹きますがフォーマルな服装は良いものですね。露出過多な服を着て いる時とは違って胸を張ってホテルのロビーを歩けました。でも、これから夜を徹して 行われるパーティーの事を考えると不安でなりません。 Sさんの山荘は丘の上にある2階建で、パートナーの女性(愛人)とお二人で私たちを お待ちになっていました。 「いらっしゃい。今日の会は彩香さんが主客だからね。大阪で会って以来だが、 どれだけ成長したか楽しみだよ。Nさん夫妻はもう着いているし、Hさん 夫妻も間もなく到着するようだから、早速支度をして貰おうか」 詩織さんと仰るパートナーの方は色白の小柄な方で、江戸小紋の着物をお召しに なっていました。色は粋な江戸紫で、艶やかなゴールドの袋帯がとても引き立ち ます。30代後半の楚々とした日本的な美しい方です。 K様は控え室に入るなり、 「着ているものを全部脱ぐんだ。これからお前の全てを皆さんに見て戴くんだよ。 この会はSMプレーとスワッピングの会でさ、今日は彩香のお披露目をするんだ。 お前も大体は想像していたんだろう?」 顔を強張らせた私は声も出ず、黙って後ろに下がりながら首を左右に振って <いやいや>をしました。 「おい、ここまで来て俺に恥を掻かせることはしないよな。 さぁ、化粧をし直して裸になりなさい」 私は鏡の前に座りました。あぁ・・何時も同じパターンです。どんなに嫌がっても 結局はK様の言うなりになってしまう私。<K様が喜んで下さるなら、どんな ご命令にも従おう>と思ってしまうのですが、何よりも私の心の底に色濃く流れて いるマゾの血が、そうさせてしまうのです。 血の気の引いた顔に紅をさし、濃い目にアイシャドーを施し、真紅の口紅を思い 切り濃く塗り込めて気持ちを引き立てます。そして折角のカクテルドレスを脱いで シルバーカラーのハイヒールだけの全裸になりました。K様は私の首に鎖の付いた 赤い首輪を嵌めて、 「よし。さぁ、行こうか」 と、私を2階に引っ張って行きました。2階の大きな洋間には、中央にベッドが2つ、 横の大きな鏡の前に開脚用の椅子が置いてあり、天井から何本ものロープと鎖が下が っています。様々な形をした大小のSMプレー器具が机に置かれてあり、それはもう 完全なSMルームです。これから彩香が数々の辱めや苦痛を味わうことが、これで はっきりしました。 惨めさ、恥かしさで息が弾んで顔を上げることも出来ない私ですが、全裸で首輪まで 嵌められていては、<自己紹介してKさんが教える通りの台詞を言いなさい>との 主催者のSさんの指示に従うしかありません。 「わたくし、彩香と申します。K様のパートナー・・いぇ・・愛人でございます。 これから、何卒宜しくお引き回し下さいませ。まず・・彩香の・・ 体の隅から 隅まで・・お調べになって下さいませ」 耳元で囁くK様の言葉通りに皆さんにお願いする私です。 |