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■西村眞悟議員・尖閣諸島視察報告会(2)
(司会)それでは、大変長らく御待たせを致しました。西村眞悟代議士より、
生々しいご報告をお願い致します。
「皆様、お暑い中お集まり戴きまして、本当にありがとうございます。また、
今、イエーリングの『権利の闘争』を例に引いて、領土の問題、そして、国
家の名誉の問題、国家存立の問題について冒頭お話戴き、また本集会を主催
して戴きました、小田村しろう先生、ありがとうございました。また、この
ような忙しい国会会期中ですのに、私をいつも支え、ご指導戴いている議員
の先生方、ありがとうございます。
身に染みて、尖閣に行ったエネルギーは、このような集会をして戴く皆さ
んの思いの中から戴いていったことを、私は尖閣に行く途上の船の中でも、
そして上陸したあの魚釣島の大地でも感じておりました。つまり、日本国の
公務であるということを感じて、私は尖閣諸島に行かして戴きました。
この問題の本質は、在外公館が占拠されたあのペルーのテロは、フジモリ
大統領の決断に任せざるを得ない。なぜなら、フジモリ大統領が統治するペ
ルー国の問題であったからです。しかし、尖閣の問題は、我が国領土を否定
して領土を奪取しようとするテロが迫っている問題でございます。ペルーど
ころの騒ぎではありません。橋本総理大臣と政府が決断して、対処しなけれ
ばならない問題であったのでございます。
その尖閣にです、日本人が行くことを、中国政府が阻止しようとするので
はなく、日本国政府が阻止しようとしている。この問題もまた尖閣に関わる
問題でこざいます。つまり、我が国内の政治が、独立主権国家としての政治
なのかという問題が一つ、我々の前に立ち塞がっております。
私が現地に行って感じた事はですね、青年社の諸君があそこに灯台が必要
だと営々と尖閣問題に取り組み、そして具体的に灯台を建てた動機が分かり
ました。宮古、石垣、与那国五千の漁民が生活の海としているあの大海原に
突然現れる岩礁、岸壁の尖閣諸島は、真っ暗な闇の中でそのままであるなら
ば、漁船の安全は保たれないのでございます。行ってみなければ分からない
事でございます。
私が行くと決意したのは、昨年10月に上陸した中国人を、日本国政府は
何等法的対処をせずに、お願いして御引き取り戴いた。そして彼らは香港で
英雄になった。同時に、鳩山由紀夫民主党代表が北京に行って「尖閣に興味
を持っておるのは、一部の跳ね上がり右翼である。日本人で無いものが尖閣
に興味を持っておるだけなのです。日本国民は興味を持ってない」と言う風
なことを発言して、向こうの憶えがめでたい大事にされたような顔をして帰
って来た。
こういう政治を打破してやるにはどうすればよいのか? 国民に選ばれ、
憲法でいう全国民の代表者である国会議員が行けばいい。それによって、先
ほど申しました我が国政府が主権国家としての政府でありや否や?という事
を国民に知って戴かねば、問題解決の出発点は訪れない。また、我が国政府
が、また、我が国政府以外の一部の政治家が北京に迎合する為に、右翼が行
ったという言い訳を持って尖閣問題を処理しようとするその風潮を打破する。
こうでなければ、我が国の領土問題は解決の出発点に立たない、こういう思
いで行かせて戴きました。
私が片道九時間、ジェットコースターにバケツで塩をかけられるようにし
て行きましたけれども、そして、大地に着いて日の丸を立てました。無人島
でございます。昭和15年に日本人が引き上げて以来、百年続いた尖閣の開
拓の歴史が、無人島になってその時に終わったと。そして、そこに眠る日本
人開拓者の墓が日本人を待っておりました。そこに、日本の日の丸の旗を立
てたのでございます。その時私は日本でございました。
こちらに帰ると中国の政府の発言は分かりました。尖閣は中国固有の領土
である。西村の行動は、中国の主権に対する重大な侵犯である。これは分か
る。
我が国政府の対応はどうか? 橋本総理大臣は、にわかに頼まれもしない
のに地主の顧問弁護士になったような発言だけをしている。弁護士資格が無
いのに顧問弁護士面するな! 笑止でございました。梶山官房長官に至って
は軽犯罪法であると言った。それで私は何を感じたかと言えば、彼らは尖閣
の日本人を、昭和15年以来待っている日本人を、その日本人の墓に靖国神
社から戴いた御神酒を捧げ、日の丸を立てた私を非難する事によって、彼ら
は日本を非難したんだ、日本を敵に回したんだ、このように思ったわけでご
ざいます。
本日初めて法務委員会で質問の機会がありまして、内閣の閣僚たる法務大
臣にお伺いした。
【質問】領土保全は政治の重大な使命でありますか否か?
【解答】重大な使命である。
【質問】しからば、北方領土に官房長官が巡視船で視察に行く。私の記憶で
は、辻まさる参議院議員が巡視船で竹島を視察した。これは公務であ
りや否や?
【解答】公務であるか否かは、主張旅費等々の手続きが済んでおるかどうか
を確かめなければ申し上げる事はできません。
これが公務でありや否やの答えでございました。
【質問】私が尖閣に視察する。これは公務でありや否や?
【解答】公務であるかどうかは、出張旅費等が支払われている手続きがある
かどうかで無ければ答えられません。
【質問】政府において、国会議員が公務と信じてやった行為を、具体的な法
を適応せずして官房長官において軽犯罪法と断定するのは、法を主宰
する法務大臣として容認し得るか否か?
【解答】私はそんな発言はしておりません。
全てが質問にならなかったわけでございます。そして私は質問を止めて、
今ここで皆さんにご報告差し上げようと思ってまいりました。
私どもの日本は今、小田村先生にご紹介戴いたイエーリングの事でもわか
りますように、国家崩壊の危機にあるんです。昨年来た如く、今年も来る手
筈を整えております。威力偵察として中国の海洋調査船が上陸の1ヶ月前に
領海侵犯を繰り返します。昨年もそうでこざいました。今年も4月16日か
ら我が国排他的経済水域の中に入っている。そして、私が上陸した頃、排他
的経済水域から脱しましたけれども、その間、尖閣周辺の領海を侵犯してお
ります。
その侵犯に対して、昨年同様我が国政府は、お願いするだけで何もしてお
りませんでした。そして、彼らは1ヶ月後の5月18日に来るという気勢を
上げておったのでございます。私の上陸が、このちっぽけな私の両足があそ
この大地に着いた事によって、国民の目が尖閣に向いた途端に上陸の断念を、
彼らは言った。
思えば日支事変以来、中国と我が軍は正規軍同士の開戦をした事は無いん
です。我々は毛沢東の”敵の人民の中に入れ”という戦略によって、止めど
なく正規軍の開戦を回避されながらズルズルと国民党と戦わされ、そして両
者が疲弊した後で、毛沢東の戦略によって中共が政権を奪取したんです。
我々日本人は”眠れる獅子”なんです。日本人が本当に目覚めてくれば、
領土に対する彼らの主張は止まる。中国人は損な事はしない。我が国が、こ
こまで来れば損になるぞと行動で示し始めた時に、我が国家の基軸と、そし
て東アジアの安定が訪れる。台湾の李燈輝総統におかれては、チベットのダ
ライ・ラマを台湾国内に呼ばれ、それによって、チベット、外モンゴルを含
み、沖縄を琉球とする中華思想に風穴を開けようとして、新台湾の建設に進
まれております。
私ども日本国は、止めどない中華ナショナリズムの膨張に対して、毅然と
した、武力を行使する覚悟のもとで対峙しなければならない。それはイエー
リングの貴重な提言をご紹介戴いた事に尽きます。国家が国家に死刑宣告を
自ら課す事になるか否かでございます。それによって何が起きるか? 台湾
のアイデンティティの自覚に基づいた台湾建設は、必ず日本と共に歩む。中
華膨張ナショナリズムは東シナ海で止まる。それによって両東アジアの国民
に安泰が訪れるのでございます。
私が申し上げたいのは以上に尽きるわけですが、最後に現実に尖閣諸島に
足をつけ、この目で見た私の感じは、あそこは紛れもない百年以上前から日
本人が開拓した日本の大地でございます。皆さん、私の見てきた目と、そし
てあそこで使ってきた志を信じて戴きたいと思います。これからが始まりで
ございます。
今は徳川幕府末期だと、幕末だと色々マスコミでは言われておりますが、
いやいや、徳川幕府どころではありません。室町幕府末期なんです。これか
ら比叡山焼き討ちをしなければならない。比叡山とは、既得権を得ながら自
己を否定して、身を捨ててこそ仁を成す、身を滅ぼして奉公を成す、一端緩
急あれば義勇公に奉じる。このように我が国近代を成し遂げた自己犠牲の精
神を忘れた、どうしようもないヘドロのように溜ったこの重油でございます。
これを焼き討ちするんです。
この、始まったばかりの尖閣が橋頭堡としてこれに鎮めれば、政治がやっ
と戦後50年、国民に対する責務を果たせる方向に進むことになろうと私は
確信しております。暑い中、本当にありがとうございました。」
…拍手…
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